21:春のつばき座開拓
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毎月社員の手で行っている大島の海岸清掃活動。
今年7月、この活動に都立大島高等学校2年生の皆さんが参加してくださいました。
「総合的な探究の時間」の授業活動として、郷土大島の魅力・抱えている問題を知り、高校生としてこれから大島をより良くするために、どうしていくか探究することを目的とされているとのこと。
ごみを拾ってきれいにするだけでなく、大島がウミガメの産卵地であることや、ごみがあると産卵しにくい環境となってしまうことが担当の先生から説明された後、大島椿から海岸清掃を定期的に行っている理由や、マイクロプラスチックなどの海洋ごみについて、清掃する上で注意することをお伝えしました。
生徒さんは6班に分かれ、各班に大島椿社員が入ります。
この日は、ペットボトルなどのすぐ目につくごみは少なかったものの、よく見ると細かいプラスチック片があちこちに散らばっている状況。
小さなプラスチック片。
高校生からも
「やる前はあんまりごみはないんじゃないかと思ったら、よく見ると小さいごみが沢山あってびっくりした。これから、海でごみを見つけたら、拾おうと思った。」
「大きなごみよりも小さいものがたくさんあり回収が大変でした。しかしその小さいものを一つでも集めることが自然保護につながるのだと思っています。」といった感想を寄せていただきました。
中には、海外から流れ着いたとみられる大きな発泡スチロールの浮きが落ちており、その回収も行いました。
浮きに括りつけられた縄が海水を含んでずっしり重く、運ぶのも一苦労です。
2年前、長年ウミガメの保護活動をされているみどりの地球大好き会さんに協力し、浜に新たに設置したウミガメの産卵地であることをお知らせする看板。
▶看板設置のレポートはこちら
ここ最近は、この看板にある「ゴミ二つ 拾ってくれたら うれしいな」というメッセージに共感し、ごみを集めてくださる方が。
今回は大島高等学校の皆さんのおかげで、いつもの4倍ほどのごみを集めることができました。
「ウミガメについて全然知らなくて、この機会に知れてよかった。」という感想もあったとのこと。大島で生まれ育った生徒たちにとっては当たり前の何でもないことが、実は大きな魅力であるということを伝えていきたい、今回改めて教育現場で伝えていくことの大切さを、先生方も感じられたそうです。
海外から流れ着くごみも多く、終わりのない活動。創業の地である大島の自然を後世につなぐため、つばき座プロジェクトでは今後も定期的に海岸清掃を行っていきます。