17:椿が咲き誇る季節、大島公園へ
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伊豆大島にある砂の浜で海岸清掃活動を続けている大島椿。
2022年の夏、みどりの地球大好き会さんより嬉しいご連絡をいただきました。
砂の浜にウミガメが産卵に来たのです。
みどりの地球大好き会の成瀬代表は、この時期毎日早朝に浜へ出向き、カメの足跡でウミガメがやってきたことを確認しています。
母カメは、危険を感じると産卵せずに海へもどってしまうため、ライトをかざして夜に浜を訪問することは避けているそうです。
ウミガメの卵は約55日で孵化し、子ガメが出てきます。
その間、砂の中の地温を測ったり、台風などで海が荒れそうな場合は、波に流されない場所へ卵を避難させたり、子ガメたちが無事に出てこれるよう手助けをされています。
近年の温暖化で、地温も少し上がってきているとのことでした。
地温が高すぎても、子ガメは生まれてこないそうです。
サンシェードを取り付け、地温が上がり過ぎないように注意されています。
そろそろ子ガメが出てきそうな時期、卵のある場所から海までの道のりには、たくさんのゴミがありました。
地上に出た子ガメは、月明かりをたよりに海へ向かって歩きます。
障害物に当たったり、ゴミが絡みついてしまうと海にたどり着けず、命を落としてしまう可能性も出てきます。
この時期のつばき座プロジェクト海岸清掃活動は、子ガメが海へ出るまでの道のりを重点的に行いました。
そして、清掃活動から約2週間。
朝の6時に浜を訪れると、子ガメが海へ向かった足跡を発見!
無事巣立っていったことに安堵していたところ、
時間を間違えて地上に出てきた子ガメに遭遇!!
通常は夜中に月明かりを頼りに海へ向かうため、30年余りカメを見守ってきたみどりの地球大好き会の成瀬代表でも、過去に1度しか目にしたことはない貴重な光景だそうです。
小さい身体で一歩一歩、懸命に海へ向かっていく子ガメの貴重な姿。
大きな大きな感動です。
間違って明るい時間に出てきてしまったものの、無事に海へたどり着き、巣立って行くのを見届けました。太平洋を航海し、大きくなってまた大島へ戻ってきてくれることを願います。
※こちらの様子は動画でもご覧いただけます。