10:今年の収穫作業風景
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つばき座では、椿の果実と種子が成熟していく様子を観察し、記録をとっています。
定期的に実をとり、時期による種子の油分量を測定しています。
今回は観察対象となる椿の木を選定し、タイワンリス等の被害から守るために網掛けを行いました。
網掛けは果実が大きくなり始める6月上旬頃が最適です。
今年はコロナの影響で6月中旬となりました。
対象の木は、観察の最後まで十分な量の実を採取できるものを選びます。
網は通常の果実保護用のものを使用します。大きさは6~10m程。害獣であるタイワンリスの侵入を防ぎ、椿の実を保護します。
網は上から覆うようにかけます。
長い竿に括り付けて端を持ち上げますが、葉や枝に絡まることも多く、思うように広がりません。
1本の木を覆うのに6~7人がかりで一時間程度かかることもあり、かなりの重労働です。
覆うことができたら、隙間がないように端や根元をしっかりと塞ぎます。
手間をかけたこの作業が、夏の収穫とその後の搾油につながっていくのです。